派遣社員と健康保険 2018 ~あれから保険料はどれだけ増えたか~
- 2018/09/24
- 12:17
以前、派遣の仕事を探す時は保険料も考慮した方がいいよ~という記事を書いた。
(参考)派遣社員と健康保険
あれから3年。状況は大きく変わってしまった。
膨れ上がる一方の高齢者への上納金(高齢者医療制度に伴う納付金)に耐えきれず多くの健保組合が解散の危機に瀕している。このままだと協会けんぽ(旧・政府管掌健康保険)より保険料が高くなってしまうらしい。
(参考)大企業の健康保険料 4割は高齢者の医療費に
それなら存続する意味はないよね。果たして保険料はどう変化したのか。前回(平成27年度分)との比較を交えて、各健保組合の現状を比較してみたい。それではいってみましょう。
※尚、念のために断っておきますが、この記事には現行の健康保険制度を批判する意図は一切ございません(笑)
各健保組合の保険料率と月額保険料例 ※カッコ内は平成27年度分との比較
協会けんぽの保険料(平成30年度分)
負担割合:4.95%(-0.035%)
(例)月給30万の場合:14,850円(-105円)
はけんけんぽの保険料(平成30年度分)
負担割合:4.85%(+0.4%)
(例)月給30万の場合:14,550円(+1,200円)
リクルート健保の保険料(平成30年度分)
負担割合:3.85%(+0.5%)
(例)月給30万の場合:11,550円(+1,500円)
さらにリクルート健保では独自の手厚い付加給付があったが、来年からは完全になくなってしまう。自己負担額の上限が月2万円というのは安心感があったんだけどな。残るメリットは保養所くらいか…(使わないけど)
(参考)リクルート健保独自の給付(付加給付)を終了します。(平成29年4月より順次変更)
こうして比較すると月収30万での手取り年収は、はけんけんぽで14,400円、リクルート健保で18,000円減ったことになる。結構デカイよね。実際は社会保険料控除も増えるわけだが大した減税額ではないので割愛(笑)
増加する保険料、削減される付加給付。もはや健保組合のメリットは会社が半分払ってくれることくらいか(本当はそれも給料の一部なんだけどね)。ちなみに健保と厚生年金はセットなので片方だけ入ることはできない。
(参考)会社が半分払ってくれるという「幻想」
国保や国民年金には軽減・減免・免除などの各種補助魔法があるけど、社会保険(企業型健保・厚生年金)は報酬に連動したノーガードの強制天引きだからね。nanaco払いや前納割引等のアメがないのもつらみ…。
(参考)国民健康保険料軽減の手続きに行ってきた
というわけで今後も国民健康保険料をせっせと納めたいと思う(フリーライダーじゃないよ?)
アラフォーになるとこれから先、体がどうなるかわからないからね。
今後も社会保険料という名の税金は増えることがあっても減ることはないだろう。ストックではなくフローベースの徴税・保険料徴収制度が変わらなければ、低負担の時に稼いで、さっさと労働市場から撤退するのも一つの生き方かも。
なんにせよ完全に早く生まれたもの勝ちの様相を呈しつつある。


知らないでは済まされない社会保障制度。所得の再配分後に逆に貧困が増えるという「事実」に驚愕!

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(参考)派遣社員と健康保険
あれから3年。状況は大きく変わってしまった。
一つの時代が終わったな。自分の場合は今後は国保だけでいいや(笑)
— snufkin@セミリタ (@snufkin_index) 2018年9月21日
国内第2位の健康保険組合、解散を決定 51万人が加入(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース https://t.co/Kpwij8CnWB @YahooNewsTopics
膨れ上がる一方の高齢者への上納金(高齢者医療制度に伴う納付金)に耐えきれず多くの健保組合が解散の危機に瀕している。このままだと協会けんぽ(旧・政府管掌健康保険)より保険料が高くなってしまうらしい。
(参考)大企業の健康保険料 4割は高齢者の医療費に
それなら存続する意味はないよね。果たして保険料はどう変化したのか。前回(平成27年度分)との比較を交えて、各健保組合の現状を比較してみたい。それではいってみましょう。
※尚、念のために断っておきますが、この記事には現行の健康保険制度を批判する意図は一切ございません(笑)
各健保組合の保険料率と月額保険料例 ※カッコ内は平成27年度分との比較
協会けんぽの保険料(平成30年度分)
負担割合:4.95%(-0.035%)
(例)月給30万の場合:14,850円(-105円)
はけんけんぽの保険料(平成30年度分)
負担割合:4.85%(+0.4%)
(例)月給30万の場合:14,550円(+1,200円)
リクルート健保の保険料(平成30年度分)
負担割合:3.85%(+0.5%)
(例)月給30万の場合:11,550円(+1,500円)
さらにリクルート健保では独自の手厚い付加給付があったが、来年からは完全になくなってしまう。自己負担額の上限が月2万円というのは安心感があったんだけどな。残るメリットは保養所くらいか…(使わないけど)
(参考)リクルート健保独自の給付(付加給付)を終了します。(平成29年4月より順次変更)
こうして比較すると月収30万での手取り年収は、はけんけんぽで14,400円、リクルート健保で18,000円減ったことになる。結構デカイよね。実際は社会保険料控除も増えるわけだが大した減税額ではないので割愛(笑)
増加する保険料、削減される付加給付。もはや健保組合のメリットは会社が半分払ってくれることくらいか(本当はそれも給料の一部なんだけどね)。ちなみに健保と厚生年金はセットなので片方だけ入ることはできない。
(参考)会社が半分払ってくれるという「幻想」
国保や国民年金には軽減・減免・免除などの各種補助魔法があるけど、社会保険(企業型健保・厚生年金)は報酬に連動したノーガードの強制天引きだからね。nanaco払いや前納割引等のアメがないのもつらみ…。
(参考)国民健康保険料軽減の手続きに行ってきた
というわけで今後も国民健康保険料をせっせと納めたいと思う(フリーライダーじゃないよ?)
歯が痛くて定期検診以外で久々に歯医者に通うことになった。既に今月の保険料よりも多い額が国保から賄われている。ありがたい。やっぱ無保険はムリだわ。
— snufkin@セミリタ (@snufkin_index) 2018年9月22日
アラフォーになるとこれから先、体がどうなるかわからないからね。
今後も社会保険料という名の税金は増えることがあっても減ることはないだろう。ストックではなくフローベースの徴税・保険料徴収制度が変わらなければ、低負担の時に稼いで、さっさと労働市場から撤退するのも一つの生き方かも。
なんにせよ完全に早く生まれたもの勝ちの様相を呈しつつある。
知らないでは済まされない社会保障制度。所得の再配分後に逆に貧困が増えるという「事実」に驚愕!

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